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第28回目 「関西テレビの検証番組を見た。」

関西テレビの検証番組を見た。

下請の構造などIT業界ではもっとえげつないことが行われていると思い、なんだか身につまされる感想を抱いたりもした。

番組のインタビューの中でどこかの学者さんが、「仮説ではなく、実証して論文を書くことは大変だ」と話されていました。
まことにまっとうな話です。

「やせるかも」「やせるだろう」は誰でも言えても、「やせる」と結論を出すことはとてつもなく難しいことなのです。
ある仮説の結論を出すのは、一人の学者が人生を掛けても、出来るかどうかわからない(出来ずに亡くなることも多い)ぐらい大変なことなのです。
例えば、フェルマーの大定理に挑戦して答えを出せなかった研究者はたくさんいますね。

私の好きな坂口安吾氏は、ラムネ瓶を開発した方をラムネ氏と呼び?(実在するか、かどうか知りません)その功績を『男子一生の業に足る』と評されました。
私も、一見ラムネの瓶の様に簡単?なものであっても、それを発明(立証)することは大変なことで、それは男子一生の業に足るのだ。と思っている。

コロンブスの卵は評価されるべきなのである。

では、逆に研究が仕事ではない、テレビマンは必要ないのか?
「男子一生の業に足りない」のだろうか?
そんなことはない。

研究者の出した研究結果を現実のものとするために、世に知らしめるという大切な役割があるはずだ。

しかし、検証番組を見る限り、今回の捏造問題の発端になった「納豆でやせる」という企画は、最初に「食べたらやせる食品X」という企画を立てて、「どの食材にしよう?」などという考え方で進んだらしい。

つまり、最初に世の中に流したいこと(やせる食材)があって、それにあう研究結果を探すというスタイルです。その研究結果を探すというスタイルで作られた番組は、本来のテレビマンとしての役割とまったく考え方が逆です。

事実を伝えるという本分を考えれば、守るべき一線は捏造をするしないではなく、「答えを決めて取材しない」ということなのだが、バラエティとは言え最初から一線を越えていては、後戻りが出来ないスケジュールで作成している以上、いつか捏造しなくては回らない、破綻を前提としたマルチ商法のようなものだったと思います。

私としては、地元の局だけになくてはならない存在です。
なんとしても、再起して信頼ある局になってほしい。


さて、システム会社でも、似たようなことが起きます。
それが技術的に出来るかどうかわからない。
しかし、納期が決まっているというものです。
これは後戻りできない、「食べたらやせる食品X」という企画と変わらない、破綻が起きるかもしれないプロジェクトになります。

システム会社では捏造しようもなく、破綻したときは「デスマーチ」と言われるものになるのですが…。

私は「出来る!やれ!」と無理難題を言う立場なので、身につまされる思いがしたり…。
関西テレビのプロデューサの気持ちも、捏造したディレクターの気持ちも分からないでもない。

もっとも、無理難題と言っても、弊社でやっていることは、世の中にまったくないほどの技術ではないので、いくつかの問題が理解すれば簡単に出来るのですが、メンバーの理解度とスケジュールの関係は常に微妙です。

しかし、ありふれた技術で実現してもベンチャーではないから、私はとんがった技術で実現したい。

ベンチャーなんだから無理難題を克服しよう!
それをやりきったら、「男子一生の業に足る」のだ!

だから、皆さんがんばってください。

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