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第11回目 「鳥インフルエンザと狂牛病」

鳥インフルエンザが流行っています。
今回のコラムは少しITとは関係ないですが、最近の食に関する騒動についてです。


2月末に感染が確認された浅田農産では、感染の恐れがあった鶏を出荷しただけでなく、飼育していたすべての鶏を緊急に出荷しようとしたそうです。
異変に気づいたときの経営者の苦悩は理解できますが、無理に出荷しようとした姿勢は非難されて当然です。
・・・とここまで書いたところで、浅田農産の会長ご夫妻が自殺されたというショッキングなニュースが入ってきました。
謹んでお悔やみ申し上げるとともに、二度とこのような悲劇が起きないようにお祈りいたします・・・。


そろそろ収束の兆しが見えてきましたが、食用に飼育されている鳥だけでなく、ペットにまで感染が広がっているようですから、感染拡大には非常に気を使わねばなりません。
豚などの動物を介して人間にうつるウィルスに変化する可能性が指摘されていますので、消毒剤の散布や感染が確認された鶏舎の鶏の処分なども、大袈裟ではなく当然の対応と思います。
しかし、この対応のシーンが連日テレビや新聞などで報道されることによって、一般人が冷静さを失って大騒ぎになってしまいました。


いわゆる、風評被害が鶏肉を扱う業者などに深刻な問題を与えています。
しかし、今回の流行で鳥インフルエンザに罹った人は、全世界で20人ほどです。そのほとんどは、衛生状態の良くない場所で鶏との密接な接触があったと言われています。


もし、感染した鶏を食べることによって人間が感染するのであれば、全世界で数十万人以上の感染者が既に出ているでしょう。
食べても大丈夫というのは、確率論からももっともな話です。


浅田農産の対応はひどい(と私は思っています)。ということと「鶏を食べない」というのは別の話で、鶏を食べてもなんら問題ないと思います。


2年前、狂牛病問題で「牛肉を食べない」と大騒ぎになりました。
たくさんの焼肉店が閉店・倒産の憂き目にあい、牛丼チェーン店も軒並み売上げを落としました。
それなのに、去年末、アメリカで狂牛病の発生に端を発して、牛丼チェーン店に長蛇の列が出来るというのはどういうことでしょう?
アメリカでは全頭検査を行っていないのに、今回、1頭見つかったということは、確率論から他にもいた(いる)と断言できます。
さらに言うなら、日本産よりも高確率で狂牛病の牛がいた(いる)と思われます。


その牛を使っている牛丼チェーン店に人が並ぶということは、2年前の騒ぎはなんだったのか?
実はほとんどの人が「狂牛病などうつらない」と思っているのではないでしょうか。
特に、普通の日本人が食する部位ではうつらないでしょう。
そうであるなら全頭検査など止めても良いと私は考えます。


2年前、私は狂牛病が心配で「牛肉を食べない」と言っている人に、まず「タバコを止めろ」「少なくとも私の前で吸うな」と言っていました。
死亡する疾患に罹る可能性を考えるならば、確率論からタバコを止める方が長生きできるはずです。


あまりに単純に騒ぎすぎだと思いますし、マスコミは煽りすぎだと思います。


ステレオタイプの決め付けは良くないですが、日本人は食品にはウィルスも、菌も、寄生虫も、毒も入っていないと思っているのでは?
実は、食品にはウィルスも、菌も、寄生虫も、毒も、たくさん入っています。
生で食べられない食品はすべて生では有害なものを含んでいるということです。
たとえば、普通の豚肉にはかなり高い確率で寄生虫がいるので、豚肉は生では食べられません。
ということは、皆さんが食べているトンカツには、熱で殺された寄生虫がいてそれも食べているのです。


システム屋の考え方として、確立と効率でものを見る癖が付いてしまっているのはなんだか寂しいですが・・・。
無菌であることを気にしだしたら、そのうち息も出来なくなります。
そこまで気にしなくても、日本人はかつて人類が経験したことがないほどの長寿なのですから、食に関する根拠のない大騒ぎは止めにしませんか。

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