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第4回目 「ITで使われる数字について」

皆さんは、マトリックスリローデッドをもうご覧になったでしょうか?
CGテンコ盛りのこの映画、前作のマトリックスのCGを作ったのは、Dell Precision 410 - PentiumII 450Mhz というCPUが2個付いたパソコンが32台だったそうです。


パソコンのCPUは、車でいえばエンジンにたとえることができます。
CPUの動作周波数(Mhz、Ghz)はエンジンの排気量と考えられます。
(CPUを2個載せても1.5倍ほどの性能しか出ません)
今 Dellで売られているパソコンで安いものでも 2Ghz(2000Mhz) とマトリックスで使われたパソコンより3倍以上の性能のCPUになっています。
もしかすると、皆さんがこのコラムを見ているパソコンは、マトリックスで使われたパソコンよりもはるかにスペックが上かもしれません。


パソコンの世界では、数年前のF1カーを軽四の価格で買えるという状況がずっと続いています。
もっとも、素人がF1カーに乗ったらすぐエンストするか、すぐ事故になるかどちらかですが、パソコンで怪我をすることはありませんから、新しいに越したことはありません。


しかし、高価な機能は使い切れないのも事実です。
最新の3Dゲームや映像を扱わないのであれば安いもので充分です。
パソコンを購入する際には、細かな数字を気にするよりも、必要なことは何か検討して購入してください。


インターネットの回線についても同じことが言えます。
FTTH(光ファイバーを自宅に引くこと)で、100Mbpsで数千円の利用料になっています。
この100Mbpsという数字ですが・・・。
制限時速100Kmの高速道路を走る権利と考えてください。
共用で利用して、渋滞して目的地まで何時間掛かろうと料金は変わりません。


サービスを提供するサーバー側は、高速道路の専用出入り口になる必要があります。
この専用出入り口になる費用ですが、100Mbpsで月に数百万円~1千万円以上掛かります。
サーバー側では、1ユーザー分に 1Mbpsを用意するだけで月に数万円~数十万円掛かりますので、1ユーザーに100Mbpsで提供するサービスなどありえません。
数千円で最大100Mbps と謳っていますが、営利団体である回線業者が数千円で本当に100Mbps の回線速度を提供できる方法は存在しませんし、100Mbps という回線速度が必要なコンテンツも存在しません。
DVD並の高画質な映像をリアルタイムで流すのに 4Mbps程度あれば可能ですが、2003年の現状としては、DVD並の高画質な映像を提供しているサーバーもありません。
月1000万円回線費をかけて、25人にしか同時に提供できないのですから・・・。


都会でADSLで安定しているのであれば光ファイバーを引く必要性は、今のところそれほど大きくはありません。
ブロードバンド回線はその名前(広帯域回線という意味)に反して、常時接続の意味合いの方が強いのです。


むやみに数字に振り回されないようにしましょう。

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